初めて男の人とエッチした話

「男の人に抱かれよう!」

小学校2、3年の頃からお尻をイジるのが好きだった僕は、30年生きてきて遂にそう決心した。

だが常にしているかと言われればそんな事はなく3、4ヶ月に1度イジりたいと思う程度で、恋愛対象も女性。

男を好きになった事は1度もなかった。

しかしここ数年オナニーのオカズのAVで、ゲイビデオが占める割合が多くなってきており、とうとう我慢の限界を迎えてしまった。

Twitterで知った某9のつくアプリに登録し、そこで知り合ったTさんと会う約束を取り付けた。

50代前半の彼はよくいるサラリーマンのおじさんといったところで、メッセージのやり取りも紳士的。

というか正直非モテの感じが凄くした。

これが慣れてる人だと病気持ってそうな気もするしで、かなり安心したのを覚えてる。

初めてだという事は伝えておいて、池袋の『男も入れるラブホ』で彼の仕事終わりに落ち合う事に。

 

当日は朝から何も食べずに、お尻をイジってほぐしておき、前日に買っておいたアナルプラグをつけて池袋に向かう。

チ○ポを入れるまでに時間をかけたくなかったのと、アナルプラグをつけて1度外を歩きたかったので試してみたのだが、これが想像以上に気持ちよかった。

歩く度にプラグの先が中を刺激するので、頭の中で早く抱かれたいという気持ちが更に燃え上がる。

この日のためにオナニーを1週間我慢していた事もあり、パンツの中は先走り汁で溢れていた。

 

池袋に到着後、駅のトイレでアナルプラグからローションが漏れてないかチェックしつつ、待ち合わせの場所へ。

仕事が長引いたとのことでTさんは20分程遅れてやってきた。

Tさんは僕より背は小さかったが、スーツを着ていた事もあってか写真で見てた時より素敵で

「この人に今から抱かれるのか」

と興奮が止まらなかった。

 

コンビニで水を買い、ラブホに入る。

エレベーターの中で「手を繋いでも良いですか?」と聞くとTさんはニッコリ笑って頷いた。

手を繋いだまま部屋に入り、荷物をおいて互いにマスクを取る。

「かっこいいね」と言われ照れながらハグをした。

Tさんは小柄ながら体つきはガッシリしており、抱きしめられた時の安心感は強かった。

 

まずは軽めのキス。

嫌じゃなかった。懸念していた口臭もなく、朝に剃った後少しだけ伸びてきたであろうTさんのヒゲの感触も気持ちいい。

徐々に舌を絡ませる激しいキスになり、女の子とエッチした時には出なかった声が自分の口から漏れてしまう。

お互いのアソコを触り合いながら服を脱ぎだすと、ふいにTさんの指先が自分の乳首に触れた。

 

思わず体がビクンと大きく震えてしまった。

自分でイジるより何倍も気持ちよく、弱点だと見抜かれたのか執拗に責められた。

Tさんはかなり触り方が上手い。

我慢出来ずにTさんのズボンを下ろすと、僕の物より一回り大きい亀頭が勢いよく出てきた。

 

「まだお風呂入ってないのに」というTさんの声が聞こえたが我慢出来ずに夢中でしゃぶる。

しょっぱいとかも何もなく、無味無臭。

初めて口に含んだチ○ポはゴムの塊の様な印象を受けた。

 

Tさんの手がお尻に向かった所で慌ててそれを止める。

家で腸内洗浄はしていたが、入口付近だけだったので、持ってきたイチジク浣腸でちゃんと出し切りたい旨を伝えた。

いくら抱かれたいといっても使うのはアレが出てくる場所。

初めての体験を汚くて臭い思い出にだけはしたくなかった。

トイレでお腹に残っていたものを出し、お尻を洗っているとTさんが我慢できなくなったのかやってきた。

「恥ずかしいから見ないでください」というとニヤニヤしながら僕の前に立ち、チ○ポを勃たせながら口の近くに突き出してくる。

物扱いされている気分にゾクゾクし、自分のも痛いくらい勃起しながらTさんのをくわえた。

 

家を出る前にもシャワーは浴びていたがもう一度体をよく洗い、先にベッドに戻ったTさんの元へ。

Tさんはベッドに全裸で仰向けになって待っていたのだが、これから僕の中に入ってくるチ○ポにどうしても視線が向かってしまう。

 

「おいで」という声に甘えてTさんの横へ。

バスローブを脱がされながら首元にキスをされたことで、女の子とのセックスの時、彼女達がわざわざバスローブを羽織っていた気持ちがよく分かった。

あれはバスローブを脱がされる快感や、布が肌をするりと撫でながら落ちていく快感、これから間違いなく目の前の人に抱かれるんだというその「待っている時間」に浸りたかったからなのだと。

 

お互いキスが好きだったので無我夢中で沢山舌を絡ませ合っているとTさんの指が僕のお尻の中に入ってきた。

自分でするより何倍も気持ちいい。

しばらくかき回されながら喘いでいると、「もう入ると思うよ」とTさんが笑った。

正常位の体制で股を広げ、待っていると焦らすかのようにチ○ポをお尻の入口に擦りつけられる。

お尻の穴がチ○ポを期待してヒクヒクしてるのが恥ずかしいくらい分かった。

僕のチ○ポからは先走り汁がおヘソの辺りまで垂れてきており、Tさんはその状態をからかうように指で軽くつついてきた。

そして挿入の瞬間。

太くて大きい亀頭はすんなりとお尻の中に入ってきた。

指でほぐされていた時間は10分くらいだったのでまさかとは思っていたが、Tさんには見抜かれていたようだ。

手を繋いでキスをしながら、自分の中をTさんの暖かくて太いチ○ポが何度も行き来する。

特によかったのは交差位で、奥深くまで突かれる気持ちよさは格別だった。

女の子とエッチとはまた違った満たされるものがあった。

キスをしながらTさんの背中を強く抱きしめ、時にはお互いの乳首を触り合いながら何度もチ○ポを出し入れされた。

バックは少し痛かったが、Tさんは気付いてくれたようでチ○ポを抜いて「休憩しようか」と気遣ってくれた。

69をしたり甲合わせをしたり、頭を撫でられながらキスしたりしている内に、僕がイキそうになり、そのコトを伝えると「口に出して欲しい」と言われる。

一瞬躊躇しつつも言われた通りにTさんの口の中に射精した。

1週間分、アナニーはしつつもしごくのは我慢してパンパンに溜め込んだ精子がTさんの口の中に大量に流れ込むのを見ていると、強烈な賢者タイムが自分を襲ったのが分かった。

 

女の子とのエッチでは興奮するシチュエーションなのに、自分より一回り上の男の人にするのは何かが違う。

僕の中でその行為はタチの方だと思っていたからか、言葉を選ばずに言うならば嫌悪感に近いものがあった。

 

男の人とセックスする時、僕は完全にウケでありたかった。

Tさんの精子なら飲めたはずだ。

例え相手がブサイクでも、そんな男に犯されている自分に興奮出来ると思っていたし、想像で犯される時のオカズもその様なシチュエーションばかりだった。

ただ僕が出した精子をTさんがゴクンと飲んだ後に、先程まであった興奮がもう一度戻ってくることはなかった。

 

しばらくしてTさんはリステリンで口をすすぎ、またキスをしてこようとしたが、やんわりと拒否の態度を取ってしまった。

Tさんはそれでも「いいよ」と笑ってくれた。

「また手を繋いでもいいですか?」と聞くと「逆にいいの?」と驚かれた。

どういうことかと思ったら、どうやらすることをし終わったらさっさと帰る人の方が多いらしい。

ゲイの世界は意外とドライな人が多いのだろうか?

 

それから手を繋いだまま2人で横になり色々な話をした。

僕は義父との確執、今では顔もうっすらとしか覚えてない本当の父親の話。

Tさんは実は結婚しており僕と同じくらいの歳の子供がいることや自分のセクシャリティに対する苦悩の話をしてくれた。

「だから泊まるのは無理って言ったんですね」とTさんをつつくと「アプリの返信速度とかで知ってるもんだと思ってた」と笑っていた。

実は今日が楽しみすぎて、一晩中犯してもらおうとアナニー道具一式を持って来ていたのだ。

結局1つも使われる事なく、Tさんの指一本でほぐされてしまった訳だが、、、。

 

数十分が経ち、どちらからともなくそろそろ帰りましょうかという流れになり、軽くシャワーを浴びてホテルから出る。

その時男2人で入ってた事がバレない様に「時間ずらして出ておいで」と気遣ってもらい、改めて初めての相手がTさんで良かったと思った。

「ご飯食べていく?ご馳走するよ」と言われたが「大丈夫です。帰ります」といい駅へと向かう。

「もしかしたらもう男の人とセックスすることはないかもしれません」と言うと、

「本当に無理だったらそもそもセックスまでいかないよ。今日取ったハメ撮りの動画(実は後でオナニーする様に撮ってた。今でもお世話になってる)も勢いで消さない方がいいと思うけどね。」と言われた。

強烈な賢者タイム中だったこともあってか、(そんな気はもう来ないと思うけどなぁ)と思いつつ頷く。

Tさんと駅でお別れをし、帰路についてる中、アプリでメッセージが届いた。

Tさんからで、今日会えて良かったこと、またしたくなったら連絡してねという内容が書かれていた。

僕も感謝を伝えアプリは消すと思いますが、もし戻って来たときはまたよろしくお願いしますと送り、Tさんが読んだのを確認して、アプリを消した。

 

結局それからまたゲイビデオでまたオナニーするまで何ヶ月もかかってしまった。

自分の中でも一区切りついたと思っていたし、彼女も出来たことであの時、男の人に抱かれたくて堪らなかった気持ちは嘘みたいにしぼんでいった、、、はずだった。

 

Tさんとの出会いから4ヶ月が経とうとした時、ふいに乳首をいじりながら男の人に犯される想像をして興奮している自分がいた。

Tさんとのハメ撮りは消さずに残していたため、思い切ってあの日以来見ていなかった動画の再生ボタンを押してみた。

 

そこにはその日初めて会った男の人の太くて大きなチ○ポをいやらしく飲み込む僕のお尻の穴が映されており、打ち付ける腰の動きに合わせて喘ぐ声も残されていた。

映像を観ながら片方の手で乳首をイジりつつ、もう片方の手でチ○ポをしごく。

お尻の穴があの日を思い出したかのようにヒクつくのが分かった。

勢いそのままにあのアプリをインストールし、必死でTさんを探し、2ヶ月程時間はかかったがようやく見つけることが出来た。

 

いいねを押すとすぐに「マッチングしました」という表示が出たので、Tさんの方が先に僕を見つけていた事が分かった。嬉しかった。

「また抱いてください」

最初のメッセージは決めていた。

Tさんはあの時と変わらない文面ですぐに返事をくれた。

「僕で良ければ」

 

もう男の人とセックスしたくなくなる日は2度と来ないだろう。

僕はあの気持ち良さを知ってしまったから。